winter kiss〜王子様の熱い口づけ〜
「寒くない?」
「寒いよ・・・。」
「だよね。」
わたし、北海道の子じゃないもん。
寒いに決まってるよ。
「でも、大丈夫。
雪くんは寒くないの?」
「寒いのは、寒いけど・・・慣れてる。」
そうなんだ・・・。
「どっか行きたいとこある?」
「わたし、この辺り全然知らないから、
雪くんにおまかせする。」
「・・・・。」
雪くんは難しい顔をして悩みだす。
「俺、ずっと北海道の田舎育ちだから
真央みたく都会の子がどんなところで遊ぶのかよくわからないんだ。」
「わたしの住んでるところ、そこまで都会じゃないよ?」
「この辺よりは都会でしょ?」
そう言う雪くんにつられてあたりを見渡す。
元がなんなのかわからないくらいの雪景色。
森、そして民家。
雪かきされている道路がずっと続くだけ。
なにもない・・・。
それを見て、苦笑いするしかなかった。