華〜ハナ〜Ⅲ【完結】



隣で言い合いを続けられて、さすがに私も堪えられない。




「侑希、」



呼ばれて蓮士の隣のソファに座れば、満足げに口角を上げた。




「侑希、コーヒー飲む?」

「あら、ありがとう。」

「ん…」



コーヒーを二つ持ってきて私の隣に座った結都はバイクの雑誌を読みはじめた。




「結都、バイク買うの…?」



私は今の結都のバイクが好きだけれど。


どれくらい乗ってるんだろう…


バイクって何年くらい乗れるの?



「ん〜買わない、けど…」


けど、何?



「コレ、カッコよくねえ?」




雑誌に目を落とせば、見開き一枚に一台のバイクの写真。



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