"朱雀"【唯一無二の光】



「えっと…麻理亜ちゃんだよね?じゃあなんで麻理亜ちゃんは俺たちを頼らないの?ただのクラスメイトだから?」

今度は黒髪の人が口を開く。

「それもあるけど…頼る理由がないから」

私がそう言うと、次はオレンジ色のかわいい男の子が口をひらく。

「人を頼るのに理由なんていらなくね?それに『辛いことがあるから』って、立派な理由じゃねーの?」

「もし私が話したとしてどうなるの?今の私を救える人なんていない」

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