So Alive

Summer Time Blues

アルバイトを学生ながら必死にやり高校生ではありえない金額をみんな手にしていた

夏休みも中盤になり私達にとって最大のイベントが来た

二回目となるHi-Standardのライブ、初となるKemuriのライブであった

前回同様早朝からの出発であった

前と違うのが女性も参戦ということだ

私の家に前日から泊まり込みやたらテンションの高い若菜がいた

電車に乗っている最中も会話が止まらなかった

「ねぇねぇ!CDで聴いてる人達がたくさん出るんでしょ!Hi-Standardのライブはスゴいんだろうね」

朝からご機嫌で私は既に相手をしていて疲れていた

会話が全くとまらないまま予定地である会場に着く

「ユキ!今度はフジロック行きてぇな!今年はProdigy出たみたいだしな!」

益山がそう言った

「マジかよ!俺Red Hot Chili Peppers見たかったなぁ!」

そんな益山はまだ十時前だというのに片手にはいつものようにビールを持っていた

私は暑さと若菜のずば抜けたテンションについて行けずダウン寸前だった

< 120 / 130 >

この作品をシェア

pagetop