誠の桜に止まる蝶
「あ、沖田さんと山崎さん」

「蝶が怪我してかたら山崎さん呼んできたんだ。」

「ほな、蝶ちゃん。切られたところ見せてみ?」

「あ、はい。」

私は肩を出す。

「沖田さんちょっと外で待っててや。」

「わかった。」

沖田さんは言うとおりに出ていく。

「蝶ちゃん。これかすったっていわへんで。完璧切れてる。」

「避けきれてなかったみたいですね。」

思わず苦笑いがこぼれる。

「消毒するで?」

「はい。」

山崎さんが丁寧に消毒してくれる。

「蝶ちゃん。こんときなにか考えていたんやないか?」

「え?」

「そんな感じがしたんや。」

「・・・・はい。少し、考え事をしてました。」

私は素直に頷く。
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