待ち受けカノジョ。


それから1時間。

完全に飽きちゃった滝山くん。

さっきからシャーペンをクルクル回してる。


「コラ、集中!」

「えぇ~、もう疲れたよぉ」


そう言うと、13点男は机から離れ、ベットにゴロンと寝っころがった。


「ね~、なんで勉強しなきゃいけないの~?」

小学生の質問か!


「滝山くんはさ、将来何になりたいの?」

「えー?犬」


おい!


「そうじゃなくて!どんな進路でどんな仕事をしたいのかってこと!」

「えー、別に決めてない」


それ、高校3年生が言う言葉?


「じゃさ、この先、やりたい事が見つかったとするじゃん。それが、大卒じゃないと受け付けてくれなかったり、知識と技術がないと入れなかったりする業界だったら、どうするの?」

「あきらめる」

わぉ、即答かい。


「その時その場しのぎで生きてたら、結局何もできないよ?今勉強するのは、自分の将来のためだよ?今やんなかったら、可能性を狭くしてしまうんだよ?」

「オレの人生、そんな悲観的にしないでよぉ~」

だんご虫みたいに体を丸めて、スンスンとスネ始めた。


ダメだ、この人…
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