意味
私は拓也くんを
置いて1人で
屋上へ向かった。





いた…


また遠い目をした瀬原しゅうだった



「拓也くんから全部聞いた!」


近くに行くのはなんとなく気が引けて
誰もいない屋上で
少し離れたとこにいる
瀬原しゅうに向かって叫んだ




「でもね……振られたけど何があっても私の気持ちは変わらないの」



素直にそう思えた。


「私ね、瀬原しゅうのこと何にも知らないよ。でも、瀬原しゅうの初めて見た笑顔が大好きなの。私ね、何にもしらない瀬原しゅうのことが知りたい」



「俺さ、入院ばっかで会えねえぞ」


「私が会いに行くから」
< 23 / 28 >

この作品をシェア

pagetop