男性恐怖症な私(仮)





『かーなたっ』


そえ呼ばれて振り替えるとそこには親友の盛岡梨乃(モリオカリノ)が居た。



『また男嫌いだーとか言われてるの?』

そう言いながら、さっき廊下で噂していた一年生の方を見る。



『まぁ、言いたきゃ言わせておけば良いよ』


そう言って視線を反らす。

窓側にある自分の席からグランドを見る。



今はお昼休みで、グランドでは元気に走り回る男子がチラホラ。



『叶多は男嫌いじゃなくて男性恐怖症なのにねー。』



そう言いながら、梨乃は持っていたパックのミルクティーをズズーと吸う。



『同じようなものなんだよ、他人からすれば』



男性恐怖症も男嫌いも、興味ない人から見たらそうとしか見えないんだ。






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