スーパーフォアと生徒会長
再会
*季節はまさに暑さの頂点、夏のこの街。
もうすぐ夏休み。しかし、田中幸大の心はどこか淀んでいた。


あれから二日。

この前の女の子のことはまだ何もわからない。

わかってるのは、私立の明日香高校の生徒だってことだけだ。


*田中幸大は山田雄輝と授業をサボって屋外の非常階段にいた。
ここが二人の喫煙所である。


「はぅぅ、何なのだこの気持ちは」


階段でタバコを燻らせながら思わず呟く。


「どうしたんですかー。幸大くん最近変です。それとライター貸してください」

「そうなのだ、変なのだ…。ほい、ライター」


雄輝にジッポーを手渡す。


「ありがとうございます」


シュボッ


「ふーーー…。どんな具合に変なんですか?何なら僕に話してください」


雄輝は煙を吐き出し、心配と疑問が混じったような表情で俺の顔を見上げた。


「……前、明日香に行ったとき会った女の子がいるだろ?」

「あの気の強そうな女の子ですね」







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