浮気の罪は石より重い。
今、季節は冬―。

ヒューー。ここは東京、渋谷…。雪が顔に当たり凄く冷たい。
「ズボッスボ…」
柔らかすぎる雪はすぐに溶け、やがて水となり私のブーツに染みてくる。

「はぁ…。今日は12月20日か…」
もう少しでクリスマスだというのに……。
私。加島菜裕には彼氏どころか…。好きな人さえもいない。



「男なんてこりごりだ」
涙混じりにそう呟き私は友人の家へ向かった。
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