大好きな君と
10月28日。

今日は私の誕生日、そして春登との再開の日。

「いってきまーす。」

お気に入りの白いワンピースに少し高いヒールの靴そして少しメイクをして約束の公園に向かう。

10時30分。

約束の時間。11時30分一時間たっても、春登は来なかった。

私は帰ろうと座っていたベンチから、立ちあがり公園から一歩足を出す。

「ちょっと待って」

私の腕は誰かに掴まれた。

「?」

後ろを振り向くと私が待っていた人が居た。

「悠里、待たせてごめんな?これからは淋しい思いさせねぇ、だからこれ。」

私の指には春登によってキラキラと輝く指輪がはめられていた。

「俺と、結婚してください。」

「はい。」

夢みたい・・・

「なんで・・・遅かったの?」

「指輪選んでた。」

「本当に?」

「うん。」

「大好き。」

「だーいすき。」

そうして、私たちは初めてのキスをした。
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