Do you love“me”?
何かもー……。
そんな苦しそうな表情でそんな事を言われたら、やっぱり期待しちゃうよ。
“ヤキモチじゃなかったら、何でそんなに怒るのか、わかんないじゃん”。
彼の様子に、この前の結衣の言葉を思い出してしまう。
そんな私の思考を――当たり前だけど読めるはずのない稜君は、私の目をじっと見つめたまま、ちょっと首を傾げた。
「翔太くん、やっぱりちょっと好き?」
そんなワケないじゃん。
目を逸らす事なく、頭をフルフルと横に振る。
「ちゃんと口で言って?」
「好きとかじゃ……ない」
私の返事に、稜君はにっこり笑ったんだけど、すぐに大きく息を吐き出して、
「俺、かっこ悪いなぁー……」
ガシガシと髪をかきむしりながら、頭を抱えたんだ。
「ごめん、美月ちゃん。俺、ちょっと自惚れててさ」
「うぬ……ぼれ?」
「うん。今、美月ちゃんに一番近い男は、俺なんじゃないかなぁなんて、勝手に思ってたんだー」
「……」
「だけどあの日、翔太くんの前で泣いてる美月ちゃんを見て――」
そこで一旦言葉を区切った稜君は、気まずそうに私を見上げた。
「何があったのかも知らないくせに、“泣くなら俺の前で泣けばいいだろ!!”って」
「子供でしょ?」と付け加えて、情けないような表情を浮かべながら笑う。
「ずっと謝らなきゃって思ってたのに、切り出すタイミング逃して……。なのに、美月ちゃんはいつも通り接してくれたから、大人だなぁってまた落ち込んで」
「そんな事……!!」
“そんな事ない”
そう伝えたかったけれど、それを遮るようにまた口を開いた稜君に、私は黙り込む。
「ちゃんと謝る為に、美月ちゃんに会いに行こうって決めた日にケガするし」
「……え?」
「あっ! でも別にそれを考えててケガしたわけじゃないからね」
「俺も、一応プロだから」と、驚く私に笑顔を向け、柔らかい口調で話を続ける。