家出少女×俺様御曹司の偽装結婚ラプソディ*【完】
「それでも、翔様はなんとか期待に答えようと、罪の償いをしようと、勉学も、運動も頑張っていました。」
「いました?」
「ある日、翔様は聞いてしまったのです。」
「雄飛様の仏壇の前で、翔様のお母様が「どうして雄飛が死んでしまったのかしらね。あの子が死んでくれれば良かったのにあの子の方がいらなかったのに」と言っているのを。」
「翔様はそれを聞き、心を閉ざしたのです。それからなんだそうです。あんな、格好をするようになったのも、親に反発する様になったのも。」