家出少女×俺様御曹司の偽装結婚ラプソディ*【完】
「おいっ、、、」
懐かしい、声がした。
その懐かしい声の持ち主は人ごみをかき分け、こちらに向かってくる。
逃げなくちゃ。
今会ったら決心が揺らぐ。
そう思ってるのに足が動かなくて。
心が、もうこれ以上、嘘をつけなくて。
「翔…」
「羅夢…」
久しぶりに見た、ううん、いつも見ていた愛しいアイツが、そこにいた。
……涙がこぼれそうになって困った。
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