家出少女×俺様御曹司の偽装結婚ラプソディ*【完】

「そういやぁそんなことあったね。」

懐かしい匂いの海斗の腕の中であたしはわらった。

「そだよ。お前はいっつも無理しすぎ。もっと人に頼れよ?」

「うん…あ…海斗…」

「ん?」

「身動き取れないから離して?」

「あ…ごめ。」

「ううん。嬉しかった。」

あたしがそう言うと。

「あーもう!お前はどうしてそう言うこと軽々しく言えんの?」

海斗は顔を赤く染めて言った。

「なにが?

「いや…言わねー!」

「ふーん…ねぇ、あたし今思い出してて思ったんだけど、あの時なにいおうとしてたの?」

「は?」

「教室もどんぞ。って言った時。」

「あぁ…あれはさ。」

「いっつもはっきりしてる海斗らしくないよ?」

「っていうか!本題お前忘れてるだろ…」

「え?」

「だから、お前俺になにか隠してるだろ。」

「そうでした…」

「んで?なに隠してんの?言ってもらおうか。」

不機嫌そうな海斗。



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