限りない時代の如し~時ヲ越エタ桜ノ木~
時代ハ残酷
大した日々でもなかった。

毎日待ち遠しいわけでもない。

ただの繰り返しだ。

誰かが言っていた。

「人生は無駄の積み重ねだ」と。

・・・まさにそうだと思った。

あたしには失って怖いものなんてない。

心配してくれる人も、心配な人もいない。

それはいわゆる、「無駄」なのではないだろうか。

人生や・・・


――――あたし自身が。




そんなことを思っているのは現在高校2年生のあたし・・・

如月 珠紀。

毎日に満足しない人間。


「・・・ん?」


どこからだろう。

視線を感じる。

辺りを見回すもただの細道。

人が一人、やっと通れるほどの。

誰か見ているなんて、ただの思いすごし・・・。

そう、思ってた。



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