七夕☆Angel
それでも、そんな事より私は妙に緊張していた。

『いきなりキスするのも変よね…でも、じゃぁどうしたらいいんだろう…』

そんな事をずっと考えながら、私は歩いていた。

「ゆめみ?」

そんな私の顔を覗き込むようにして、かけるが顔を近づけてきた。

「わぁっ!!」

私はとてつもなくびっくりした。

いきなり目の前にかけるの顔が現れて、しかもその顔は、私の顔の本当に近くにあった。

「ゆめみ、顔真っ赤になってる。どうしたの?」

心配そうにかけるが言った。

「な、何でもないの!大丈夫。」

私はうろたえて仕方なかった。

「本当?本当に大丈夫?」

そう言いながら、かけるが私の額に手をのばしてきた。
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