魔界のお姫様。ー3人の悪魔たちー

モーガンの過去

ここに来て、どれくらいたったんだろう…。


「おい、生きてるか?」


緑の髪毛のロイが様子を見にきた。


モーガンがいないときはこおやってロイが来る。


「モーガンは?」


「すぐ来る。
最近大人しくなったな。
すっかりモーガンのいいなりじゃねえか。」


「……。」


違う。
アタシは皆を助けるため、

大事なラウルを守るため。


そしてモーガンを闇から救うため…


「お前さ、怖くねえの?」


「誰が?」


「モーガンと俺。」


怖くないと言えば嘘になる。



モーガンの冷たい目が
突き刺さるように怖い…



だけど…


「同じ、魔界に住む住人でしょ。族種はちがうけど…だから怖くない。」


「フンッッ…おもしれえな。お前…」



少しだけ…

ほんの少しだけロイは笑っていた。





< 123 / 196 >

この作品をシェア

pagetop