魔界のお姫様。ー3人の悪魔たちー

愛するもの。

冷たい空気がいつの間にか温かい空気に包まれていた。


沈黙の後モーガンが口を開いた。


「本当はね、婿候補に立候補して、王になってこの魔界を手に入れる。そして、魔界の美しい姫も何もかも手に入れるつもりだった。だけどなかなかうまくいかなくて…」





クスクスと笑うモーガンは温かい目をしていた。



「ルウナには、ラウルしかいないみたいだし。
だから無理矢理手に入れようとしたんだけど…」


「だからアタシをさらったの?」


「だけどルウナには叶わないな~。強気なお姫様だからね。もっと早くルウナに出逢えればよかったよ。」


優しく微笑んで、チュッと頬にキスが落とされた。



「ルウナのその強気で
誰にでも平等で…
それでいて、その無邪気な笑顔にやられたよ。」



「モーガン?」



「でも…もう遅いみたい。やるしかないんだ…」





その時…


ロイが慌てて入ってきた。


「モーガン、奴等がきた。」


「そ。今行くよ。」


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