魔界のお姫様。ー3人の悪魔たちー

瑛太=エルム

「瑛太くん、最近体がおかしいと感じるか?」


「いーや。特に?」


瑛太が、気づくわけがない。

骨折したって気づかないくらいだから。


「背中を見てみろ。」


パパは瑛太に鏡を見せた。


「うわっ!かっけえ!
墨みてえ!」


瑛太の背中には悪魔の証紋章が刻まれている。


やっぱり…悪魔だったのか…


「それは紋章。瑛太くん、まだ完全ではないが、お前さん悪魔だ。」


「は…。っつうことは
さっき、ネルフが言ってた半分人間っつうことはこーゆうことだったのか…」


瑛太は何か考え込むようにあぐらを書いて座り込んだ。


ショックを受けているのだろうか…


「瑛太…?大丈夫?」


アタシが声をかけると、
急に立ち上がってアタシにまた飛び付いた。


「ルウナと一緒にいられんなら悪魔でもいーや!」


「え…ちょっと離れて…」


ラウルの視線が痛い。


「ルウナ姫に無礼じゃないか…」


セルまで眉間にシワを寄せ瑛太を引き剥がした。


確かに今一番態度でかいのは瑛太かもしれない。


あのラウルでさえ、
パパがいるときは敬語だしアタシに対する態度も違うんだから。


「瑛太くん、今日から城で暮らせ。」


「喜んで!」


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