魔界のお姫様。ー3人の悪魔たちー

魔力と記憶

次の日から、アタシの魔界での生活が始まった。


「……様!ルウナさま!」

「……んあ?」


寝坊眼で目を開ければ、
ネルフがたっていた。


そうだ。
アタシ魔界で暮らしてるんだ。


ここに来て3日…。


まだ慣れないでいる。


ただ…。


パパとママの存在は、
思い出した。



「ルウナ様、その寝起きの悪さなんとかなりませんか?」


「ふぁ~あ…」


魔界に来ても、寝起きの悪さは変わらないみたい。



ネルフのため息が聞こえる。


「朝食のお時間はとっくに過ぎています。さっそくレッスンに参りましょう。」


だいたい…魔界って朝なのに日差しは強くない。


常に曇りだから余計眠りには最適なんだっつーの!



「ネルフ~腹減った~」


「レッスンが終わってからです。」


レッスン…嫌い。



レッスンはネルフではなく、魔力のレッスンはティムという男の教育係。

魔界の授業は、オリーブという女の教育係が行う。


ティムはネルフと同じ歳。

でもね、50さいなんだって。

魔界では50年なんてまだまだ若い方なんだとか。

パパは60さい、ママは62さい。

ティムは悪魔だけど中々チャラい。


「ルウナちゅあ~ん。
レッスン始めるよ。」


ほら…絶対チャラいよ。


白髪の長い髪を1つに結んで、顔もイケメン。


「いや。」


「ルウナ様!お仕置きされたいですか?」


ネルフの口元がクイッと上がる。


恐怖…


「やります。やるわよ!」


「今日は、簡単だから~」


レッスン部屋は地下にある。



< 26 / 196 >

この作品をシェア

pagetop