魔界のお姫様。ー３人の悪魔たちー

ルウナ

ジュノバスでネルフが連れてきた子…エレン。


エレンが来て１週間がたつ。



ラウルは最近その子につきっきり。


ウィルスに感染していて、大分良くなったみたいだけれどラウルはずっと看病している。




なんなんだろう。この気持ち。



いつもだいたい決まって、朝の目覚めと共に、アタシの部屋へやって来ていたのに…


最近それに慣れていたのか…


急にラウルが来なくなって寂しい。



そして、チクリと胸が痛む。


『ルウナにずっと前から惹かれていた』


そう言われて、嬉しかったのに…


ラウルが取られた感じがする。



どうしてかはわからないけれど…



「ルウナ！どうしたんだ？」


部屋でボーっとしているとセルがやって来た。


「セル…」


「ラウルがエレンにとられて拗ねているのか？」



「別に…拗ねてなんか…」



「そうかな？ルウナはわかりやすいな。」


セルは優しく笑うと、アタシに近づいてきた。


「セル？」


「散歩行くぞ。」



そう言って、チュっとキスが落ちてきた。



セルにキスされた…！