Primo Amore(初恋)
「・・・メールとか、してもいい・・・かな」

あふれる涙を止められずに、懸命に笑顔を作る。

「・・・私も北海道遊びに行っちゃおうかな」

そう言って顔をあげると、不意に慧くんは立ち上がって私の隣に座った。

「・・・抱きしめても、いい?」

うん、とうなづくと同時に背中に手をまわされ、その腕の中に引き込まれた。

「・・・慧、くん・・」

私は慧くんの背中に手をまわし、その胸に顔をうずめた。

思ったよりがっしりした腕と胸。

少しだけ顔をあげると、長い前髪の隙間から瞳が見えた。
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