あたしと彼の恋愛事情
真っ赤な顔の田島くんに引っ張られ、バルコニーへと出た。
外はすっかり陽が落ちて、暗くなっている。
青い光が、足元を照らす様に差していた。
「恥ずかしいだろ?」
「ごめん、ごめん。だって、驚いて…」
田島くんてば、パパになるのよね?
スゴイ。
「まあ、だから体調悪くて来られなくてさ」
「それなら仕方ないね。でも、羨ましいなぁ」
「結婚が?それとも妊娠?西田も、結婚するんだろ?今のカレシとさ」