時計兎
立つことができないため地面を這いながら窓に近付く。

腕、足は異形に曲がったまま。

ベッドに乗り掛かり右腕で体を支えつつ、月光遮るカーテンを口で開け放った。

――無

窓の外には何もなかった。
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