恋の道のり
「終わったわよ。」



そして私は鏡の前に立った。



そこには「ジミ子」はいなかった。



本当に自分なの?



私ってこんなに目大きかったっけ?



肌もこんなに白かった?



お姉ちゃんみたい……



「美香ちゃん!」

「お姉ちゃん……」

「どう?今の気分は?」

「わかんない……でも悪くはない。」

「美香ちゃんすごくいい顔してるよ。普段もかわいいよ?でも今はイキイキしてる。イキイキしたほうが人生楽しいよ?」

「イキイキしたほうが楽しい……」




確かに私の人生でイキイキしたことない。



自分がお姉ちゃんみたいだなんて思ったことない。



見た目が変わっただけなのに……



「美香ちゃん!!かわいいわ~」

「お母さん……」

「はい。これ着て。この服ママがデザインしたの!!絶対似合うわ!!」



お母さんがデザインした服…



お母さんがデザインした服着るのって初めて……



お母さんこういう服きらないの知ってるから。


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