幸せの記憶

気づいたときには
ホテルの部屋に
悦子と二人きりだった。

ひろしは
俊彦と悦子に騙されたことに気がついた。

「抱いてほしい」
と悦子は言ってきた。

ひろしは、
朦朧とする頭で、
乱暴に悦子を抱いた。

正直、あまり記憶がない。

次の朝、目が覚めたときには
悦子はいなかった。

ひろしは
昨晩の出来事は悪い夢だったのだと
思い込んだ。


< 46 / 112 >

この作品をシェア

pagetop