俺だけの花嫁


“ファン”という所だけを強調して言う。

俺は顔をしかめて小さく舌打ちした。

夏目にではない。絡まれるのを予想しておきながら防げなかった自分にだ


「可愛い顔して気が強いのか、気を張っただけなのか。負けじとお嬢様たちに言い返していたわよ。」

「…怪我でもしたのか?」

「突き飛ばされて足を擦りむいてた。消毒したし大丈夫よ。」



とりあえず授業までベッドで横になっているという。



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