この手でキミを温めさせて【短編】
「冬瑚…先輩……」


“信じられない”という顔をして、更に瞳を潤ませるマミ。



「私も──…好き、です」



あぁ、これは夢だろうか?


今まで付き合ったどの子よりも嬉しいし、幸せだ。



「マミ──…」



俺は彼女の冷たい頬にそっと手を当て、

ピンク色の厚い唇に顔を近付けていった。



この俺の体温で

すぐに温めてやるよ──






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