おにいちゃんカレシ
「トナリ、いいですか?」
あれ、なんかデジャブ・・・とおもったけど、男の人はにこっと優しくわらって
「いいですよ、どうぞ」
ってトナリをあけてくれた。
そこに座って、買ったばかりのオレンジジュースを飲む。
「中学生・・・さんかな、それとも高校生?」
にこにこと笑いながら自分のことをきかれると、すこしだけ嬉しくなった。
「中学生です、まぁ3年生なので・・・もうすぐ高校生ですけど」
「そうなんだ、オレは高校の3年生だよ」
「おお、先輩さんですね」
そっかー、この人高3なんだ・・・黒猫さんと同い年だ。
その後、少しだけ話しこんだ。
「名前は何かな、なんて呼べばいい?」
「な、夏です。吉野夏!」
「じゃあ・・・なっちゃんかな。オレは優だよ、好きに呼んで」
「えっと、それじゃあ・・・よびすてで!」
いや、さすがに年上にそれはだめかな・・・と思っていたら、優は笑って
「いいよ」
と言ってくれた。
なっちゃん・・・ってあだ名、いいかも。
優はあたしの二人いるおにいちゃんの内一人に名前が似てる、悠里おにいちゃんと。
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