おじさんって言うな! 〜現役JKに恋した三十男の物語〜
「ああ、チョコね。どうぞ」


「2個、いい?」


「ああ、何個でもどうぞ」


「ありがとう。GODIVAって、食べた事ないんだ……」


 有希はチョコを一粒指で摘むと、それをかじって「美味しい……!」とか言い、幸せそうな顔をしていた。


 俺に彼女がいようがいまいが、まるで関係なしって感じだ。俺は有希に彼氏がいると知って、あんなにショックを受けたというのに……


 要するに、有希にとって俺は、ただの“おじさん”って事なんだよなあ。

 しかも、互いに年相応の相手がいるわけだ。なんか、がっかりだなあ……


< 52 / 206 >

この作品をシェア

pagetop