熱血!修行日誌
それまでに。

龍太郎は己の強さを何とか形にして、彼らに挑戦したかった。

彼らがこの天神学園最強でいるうちに、もう一度勝負を挑み、己の手で勝利を掴みたかった。

彼らが卒業した後で天神学園最強の称号を得ても、自己満足でしかないような気がするし、彼らのいない天神学園で最強を名乗るのは、彼らに対する礼儀に反するような気がしたのだ。

龍太郎が彼らの立場なら、きっとこう言うだろう。

『この学園で最強を名乗りたければ、自分を倒してからにしろ』と。

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