SEASONS【完】
息を整えながら、また前を向いた蓮杖さんのスーツを、そっと掴んだ。
その手を、蓮杖さんは振りほどくことはしなかった。
「何?
僕、1人になりたいんだけど」
ため息を吐いて言う。
さっきまでの優しさは、そこになかった。
だから、分かる。
この人は本気だ。
自分の気持ちに嘘は吐いていないと。
「ごめんなさい。
だけど、最後にちょっとだけ話しを聞いて下さい。
これで本当に、最後にしますから……」