SEASONS【完】
知りたいけど、知りたくない。
はっきりと彼女の存在を聞いてしまったら、普通に接することが出来なくなってしまうから。
そんなある日、加藤くんとその上司が会社へ来て、うちと課長と会議をした。
「だけん、そうじゃないって。
こっちを使うんだって」
「え?こっち?そうなの?
ちょっと、確認しときます」
「あとは、こっち使いたいけん、申請して欲しいに」
「うん、分かった。
責任者は加藤くんでいいんだよね?」
うちの問いに、加藤くんは頷く。