SEASONS【完】
「すみません。
迷惑かけました……」
顔がぐちゃぐちゃになっているから、顔を合わせて話せない。
「全然いいよ。
オレも勝手にしたし」
一瞬、何を指しているのか分からなかった。
けど、行動を思い返してキスのことが蘇ると、あたしの鼓動は速くなった。
「キスしたこと、謝らないから」
彼は、きっぱり言った。
「君の彼氏に宣誓布告をするよ。
泣いている彼女をほっとくヤツなんて、彼氏でいる資格ないから」