SEASONS【完】



「すみません。
迷惑かけました……」




顔がぐちゃぐちゃになっているから、顔を合わせて話せない。




「全然いいよ。
オレも勝手にしたし」




一瞬、何を指しているのか分からなかった。


けど、行動を思い返してキスのことが蘇ると、あたしの鼓動は速くなった。




「キスしたこと、謝らないから」




彼は、きっぱり言った。




「君の彼氏に宣誓布告をするよ。
泣いている彼女をほっとくヤツなんて、彼氏でいる資格ないから」




< 244 / 429 >

この作品をシェア

pagetop