SEASONS【完】
浜辺に座り、海を眺めながらボーッとしている。
考えがまとまらなくて、頭が痛くなってくる。
それ以前に、何をどう考えたらいいのかも分からなくなっていた。
こんな気持ち、誰にも相談出来なくて、モヤモヤしている。
イヤ、こんな自分でも分からないような気持ちを、相談出来るわけがない。
ダメなあたしを見られるのが、嫌だった。
そんなあたしの頭を、ポンと優しく叩く手があった。
あたしは驚いて振り向き見上げると、そこにはこの前の彼が立っていた。
確か、橘雅治って言ったっけ?