SEASONS【完】



「大丈夫だよ。そんなことしないから」




そんなことで喧嘩してしまえば、雅治は一生気に病むことになってしまう。


だから、そんなことにならないように気をつけた。


水樹に黙っていることは、心苦しい。

でも、1番良い方法だったと思っているから。




「じゃあオレ、ツレも待っているし、行くよ」



「うん、分かった。
じゃあ、ね……」




笑顔で言った雅治に、美羽は“またね”と言おうとしてやめた。




< 416 / 429 >

この作品をシェア

pagetop