SEASONS【完】
そんな私の心配をよそに、一緒にご飯を食べた。
ご飯の時、いつもは話さないようなプライベートのことまで、お互い話した。
その時間は楽しかったし、嬉しかった。
いつもとは違う、“普通”の蓮杖さんが見られたから。
「ご馳走様でした。
本当にお金、いいんですか?」
会計を終え、店を出てからお礼を言った。
食事代は全額、蓮杖さんが支払った。
「いいよ、僕が誘ったんだし。
今日は僕の奢りだよ」
「ありがとうございます」
笑顔で言われたから、笑顔で返した。