ピアノレッスン
3.囚われたカラダ
「・・・ん・・・」

瞼の裏にまぶしいほどの光を感じ、目が覚めた。

肌寒く感じて布団を引き上げる。

昨日から大学は冬休みに入り、朝から早起きする必要はなくなった。

でも気分は最悪。

お兄ちゃんの結婚を聞かされるなんて・・・



と、思い出して、私は慌てて布団から飛び起きた。





「おはようございます。お嬢様」


横を見ると、秋月が紅茶を注いでいるところだった。





そういえば、昨日レッスン室で秋月に・・・・







あれ?そのあと、どうしたんだっけ・・・







頭の中がハテナでいっぱいになっていると、すっと目の前にティーカップを差し出される。
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