ピアノレッスン
8.いじわるなキス
それからの私たちはお互いがしたいことをして過ごした。

一緒にごはんを食べて、時折ピアノを弾いて・・・




びっくりするほど、秋月のピアノはとても上手で・・・

私なんかまだまだなんだと少しだけ落ち込んだ。



「ね、秋月、そんなに上手なら私にも少し教えて」



そう言うと秋月は少し悩んだ末に、OKしてくれた。


ただ・・・











「や、やだ」


「なんで。別にいいだろ、キスくらい」



秋月はレッスンが終わると、キスさせろと要求してきたのだ。


あの日の・・・


あの変に優しいキス以来、なんだか意識してしまう。
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