彼女志願!

気になって問いかけると


「小さいとき、飼っていた子犬を可愛がり過ぎて弱らせた前科がある僕としては……気をつけないと」


と、ため息をつきつつ、言葉にする穂積さん。



こ……子犬!!!!



「――私は、大丈夫だと思いますよ」



子犬じゃないし。



「そうですか。よかった……」




そして彼は、目を閉じる。



やっぱり仮眠したとはいえ疲れていたんだろう。

それからまもなくして、規則正しい寝息が聞こえてきた。




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