彼女志願!

ああ、時間がもったいない。

こんな時間があったら、著者校のチェックやりたいのに。





「萌、聞いてるの?」

「聞いてるよ」



右から左に聞き流してるだけだけど。



「で、あなたもそろそろ帰ってきたら?」

「――は?」



母の言葉に、眉が思い切り八の字になった。



「こっちでなら、お父さんも就職に口をきいてあげられるのよ。ね、お父さん」

「――ああ」





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