彼女志願!

じっと見つめられると。

つい、彼の端正な顔立ちの中に穂積さんを探してしまう私。

胸がきゅーっと、切なく締め付けられる。



ニーナは大きくてぱっちり二重まぶたで

穂積さんは切れ長の奥二重であんまり似てないけど。



だけど唇の厚みとか、鼻筋がすっと通ってるところとか、似てるかも……。


って、それどころじゃなかったあ!!!




「私、あの、穂積さんに会いに来たのっ……! すぐに帰ってくるって言ったのに帰ってこないし、携帯は繋がらないし、連絡取れないし、心配で、ここまで来ちゃったんだけど……!」

「――で?」



ニーナは好奇心に満ちた瞳で私を見下ろす。



「で、お屋敷に入れないんだったら、私からの伝言、伝えてもらえないかな!」



彼を逃がしてなるものかと、シャツをつかんで引き寄せた。




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