彼女志願!
あわあわする私。
穂積さんはくしゃくしゃと黒髪に指をいれてかきまわし、首を振る。
「いえ、もしかしたら、です。はっきりと言われたわけじゃない」
そして穂積さんは、慌ただしく寝室を出て行き、シャワーを浴びると
私がおろおろしつつ用意したスーツをきっちりと身にまとい、編集者・穂積真一の顔になった。
「穂積さん……」
「大丈夫ですよ、萌。何があっても、俺はあなたを守ります」
玄関で、穂積さんは怯える私をを勇気づけるように笑い、それから私の唇にそっと、触れるだけのキスをする。