彼女志願!

これが、好きでもなんでもない男なら、きっと蹴っとばしてる。


だけどそれができないのは、私が彼に現在進行形でドツボのようにはまりつつあるからで――


かすかに穂積さんの唇を感じて。


怖くなった私は思わずぎゅっと目を閉じてしまったのだけれど――


――プツ……


聞こえてきたのは、何かが切れる音。



ん?



おそるおそる目を開けると

唇に何か、紙片をくわえている穂積さん。



それって……


思わず彼の美しい唇から、それを奪い取り、しゃがみ込む私。



「――ううっ……」



穂積さんが口にくわえていたのは、なんとドレスのタグだった。


つけっぱなしだった……!!!!


死にたい……!!!!(涙)


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