歩み続ければ
次の日あんまし気分はのらなかったけど
俺はいつものハイテンションで学校へ向かった

「おはよう☆」

まずは挨拶だ
周りの奴は登校している奴ら
俺の毎朝の日課は知らない奴だろうとどんな奴にでも挨拶すること!
もちろんハッピースマイルで!

小学生にだってサラリーマンにだってもちろん同じ学校の奴らにも

挨拶しているといい気分になるわー


その時だった俺の前を意気揚々と歩く柚がいた
朝からラッキーだな

「おはよう!」

一瞬柚は俺の顔見るなりすぐにうつむいてまた歩いてしまった

---まじかよ...

俺そんなに嫌われてるのかよ
ショックだわ・・・

しか-し!
元気な新は負けませんよっ!
テヘッ


「おはよう! ゆ~ずちゃん」

・・・どうかな?

じゃあ

「おはよ~~ん、キャハッ」
たぶん今俺ひでー顔してるな


「-----ップハ」
俺は笑わせるつもりだったのに目の前で柚が爆笑しているのを
ただただ呆然と見るしかなかった
だって・・・
だって・・・
めちゃめちゃ可愛いんだよ・・・

「...おはよう」
「お、おう」
「別に...この前は...なんていうか...
 ありがと...っ...」

ハフン!?
今なんつった?
あ、あ、あ、
ありがとう だって!

めっちゃ可愛いんですけど!

って俺はオタクかって!

「お、おう。 またなんかあったらいつでも頼れよ?」

俺かっこよくね?
なんかかっこよくね?

「分かってる。 よろしくね。。」

こうして甘酸っぱい朝の登校時間は汗だらだらの家庭科の吉村の
「はふ-っ」
というため息によって壊された


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