パラレルパーソナルワールド
先に口を開いたのは
向こうの方であった。


「帰りたい?」

雑音に交じって
はっきり聞こえた。


「え……うん」


驚いて咄嗟にそう答えると

電話は切れてしまった。



気付けば
携帯を握る手に、じっとりと汗をかいている。
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