どうしてこんなにも。
もし君と幼馴染じゃなかったら
もしもの話。
もしもの話なんだけど、
もし、僕たちが、昨日出会ったら。
僕たちの関係はどうなっていくのかな。
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「つまんない。」
君は不意にそんなことを言い出す。
何がつまんねぇんだよ。
「お前の顔の方がつまんねぇよ。」
俺はいつものように彼女に憎まれ口をたたく。
場所は俺の家。
そしてこの女の子は俺の好きな人。
ほんとはすごく可愛くて、
少し気が強くて。
それでも泣き虫な女の子。
俺は信堂優陽。しんどうゆうひ。
彼女は佐藤優璃。さとうゆうり。
小さい時はゆうちゃんとゆうくんって呼ばれてた。
…彼女は未だに俺の事をゆうくんと呼ぶが。