きゅーぴっど②



ぞわっ、と身体が粟立った。


「ゆ、祐…太郎……」







昔、といっても一年前
まだあたしが中学生のとき

あたしは岬祐太郎…つまり目の前にいる男と付き合っていた。

頭の悪かったあたしは学校のテストで悪い点をとり
担任に課題を出され、
それに涙目になりながら課題に取り組んでいた時


当時、学年トップの岬祐太郎が声をかけてきたのだ。


その後、岬祐太郎のお陰で課題を終えたあたしは

つい「優しくて、いいな」と思っていたとき、
岬祐太郎が告白してきたので、付き合った。





しかし、当時から浮気性だったあたしは
直ぐに他の男に目がいってしまい

中学卒業とも重なり
自然消滅、という形で岬祐太郎との付き合いは終わった。







………はずなのに、




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