TATTOOー愛情ー
「はい。珠算1級持ってます!」


「ハハハ、それは心強いな・・・」


店長の大井さんは苦笑していた。


「あのう・・・、経験の無いあたしがワークビザを取ることは可能でしょうか?」


「う~ん、それは芽衣ちゃんの努力次第やな。うちはこの通りショッピングモールの中にあって忙しいから、芽衣ちゃんが頑張ってくれるなら考える。

・・・ただ、最終的に決めんのは移民局やから絶対とは言えんけど」


「分かりました」


「芽衣ちゃんはラッキーやで。他んとこなんかワークビザ取れるゆうて釣ってる店ぎょーさんあるからなァ。芽衣ちゃんが使える人材ならうちは出すで~」


「はい、頑張ります!」


「それにジャパレス(ジャパニーズレストラン)は他より取りやすいんやで」


「どうしてですか?」


「キウイが出来んからや~。ワーク取る為には他に代わりがいないことを証明せなあかんからな」


知らないことばかりだった。
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